ぴろぴろ

未来を写した子どもたちのぴろぴろのレビュー・感想・評価

未来を写した子どもたち(2004年製作の映画)
4.0
インド・カルカッタの売春窟で暮らす子ども達。 つい最近観た「LION 25年目のただいま」の影響もあって、インドの子ども達の実情を見てみたくなった。
1台のカメラ、子ども達自らが撮った写真を通して、外の世界へと飛び出していく姿を追ったドキュメンタリー。
子ども達は学校には行ってない。 親が何で生計を立てているのか分かっている。 男の子はいずれ 売春婦の世話を、女の子はやがて自分も母親と同じく客を取る運命にある事を知っている。 生まれ落ちた場所によって他に選択肢が無いというのは、日本に住む私が どうこう言う立場には無いけれど、なんだか悲しい。 人生観や幸せの基準は人それぞれ。 どれが正解かは分からない。 でも彼らを救い出そうと奮闘するフォトジャーナリスト、ザナ・ブリスキという人を知れただけでも観て良かった。
カメラを手にした彼らのキラキラとした表情は、日本の子どもと変わりなく輝いていた。
チャンスさえあれば。 親が外の世界を知っていたら。 磨けば光る原石達がまだまだ沢山いるに違いない。
まずは知る事から。

第77回 アカデミー賞 最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
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