アルコール依存症の元バスケットボール選手のジャックもとに母校からのコーチ就任の依頼が届く。母校に戻り現役の選手たちを育てていく中でジャックの傷ついた心も再生されていく。
王道なスポーツドラマ。バスケを通してトラウマを乗り越えていくという話。物語だけだと、あまり記憶に残るようなものではないけど、ベン・アフレックの自身の体験や過去を糧とした自然な演技のおかげで他のスポーツ映画とは違う心に深く染みこんでくる映画になっていた。それに加えて、カメラワークや色合いがジャックの心の様子を表しているように見えてより没入して観ることが出来た。
もう少し選手たちの心情の変化を丁寧に描いた方がいいと思ったが、あくまでこの映画の主人公はバスケットボールではなくてジャックの再生なのだからこれで良かったんだろう。