このレビューはネタバレを含みます
杉田雷麟の推し活として鑑賞。影があったり何かを背負わされたりする役はやっぱり似合うしラストの慟哭もさすがなんだけど、全体的に"お芝居"している/させられている役者たち同様に、ところどころわざとらしさが気になった。
措置されている/されていた児童や若者の過去はこんなにも凄惨なのかと、改めて暗澹たる気持ちになった。そして今も家庭にいるまま見つかっていない子どもたちのことも想像した。タイトルはつまり観客へ向けているのだと制作側のインタビューを読んで理解したし、児童や家庭の問題へ関心を寄せている人たちには行動の契機になり得るのかもしれないが、いまいち過ぎる演出により作品の強度が低いのは残念。