Kedjenou

バビロンのKedjenouのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
3.2
評判良い映画ですが、私にはもう一つでした。この監督と趣味が合わないようです。

というわけで、以下私個人の感想です。

冒頭の狂宴、ヒロインの破天荒な行動など、作品のキーとなるものに、クリッシェをなぞるわざとらしさが感じられて入れ込めませんでした。

クリッシェをなぞったのが悪いわけではありません。作品が昔のものへのオマージュであり、いわばカバーのつぎはぎなのですから当然なのですが。

音楽では良いカバーとは、新解釈です。映画でもタランティーノやフェリーニの作品は、オリジナルへの敬意に満ちてるけど全く別の世界です。換骨奪胎というのでしょうか。

残念ながらこの映画には、別の世界を作る魔法が感じられませんでした。この人、真面目すぎるように感じます。
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