この監督のファンなので、期待値あげすぎてちょっとがっかり。
前半と後半で舞台設定も(主役以外の)キャストもガラリと変わります。
前半はいかにも監督好みの世界、個性的な役者たちが生き生きとして演じてます。
後半はこの監督の味は感じられず、おまけに主人公の中身が薄っぺらです。結果として底の浅い詐欺師ものになってしまった感じです。
それにサーカスの口上のような因果応報の落ちは、大作にはそぐわない感じでした。
「霊媒は危険だ」という前半の予言を引き継いで死者の力に引き込まれる話の方が、ギレルモワールドっぽくてワクワクしたのになぁと思いながら後半を見てました。