新感覚のゴシックホラー作品。WOWOW録画視聴。
クラッシック好きにはたまらないヨーロッパ多国籍ホラー映画。
若き女性天才バイオリン奏者と親代わりのマネージャーが、女性の著名作曲家である父親が残したバイオリンソナタ曲の、譜面に残された恐怖の謎を解くストーリー。演奏シーンは素晴らしい。
本作は中盤までの譜面に関する謎解きがミステリアスで面白かった。おそらく、譜面の読める方は、面白さ倍増であろう。
また、父親が生前住んでいた古いゴシック調の広い古屋敷が、ドラキュラでも住んでいそうな不気味さがあり、映画的テーマに見事にマッチして怖かった。
ホラー映画特有の、薄いネグリジェを着た若い女性が、深夜ロウソクを持ち屋敷の階段をゆっくり降りるお約束シーンも当然あります。
残念なのは映画後半のまとめ方。せっかく中盤まで緊張感をもって展開していたのに、クライマックスのチープな視覚効果がストーリーの流れを分断し、共感出来ない意味不明の映画となってしまった。
ただ、ラストの意味深い終わり方はフランス的で良かった。