娘が保育園に入ってから小学校を卒業するまでの10年間のストーリー。
母親を亡くした美紀とその父親健一。健一は男手で女の子を育てる家族の生活。
で、その美紀の成長に健一といっしょになって感動した。美紀の「成長しづらいわ」は、観客をも見透かしたような名セリフだと思った。
何度も何度も感動で心が動いたけれど、涙が出なかったのは、なぜなのだろうかと考えていた。たぶん誰も感情を爆発させなかったからだと思った。美紀も健一もがんばっていて、物わかりがよすぎる。もっとわがままでもよかったかな。
男3人の気まずい会話の寿司屋のカウンターは、印象に残るシーンだった。
で、その國村隼演じる美紀の祖父がいいところをもっていったような気がする。
強がる負けず嫌いの美紀の性格は、母型の祖父の遺伝なんだろう。病室でも弱いところを見せられないとはね。そして涙を流すとは。名シーンでした。
あと、中川大志もよかったです。