なんという、なんという愛らしい映画
オースティン原作のエマはあまり好きじゃなかったけど、この映画のエマの愛らしさがたまらなくキュートで面白い
コメディとして描かれていて滑稽で通俗的
親戚のゴシップを覗いてるようなちょっと下世話な気分になる
その下世話な感じの匙加減がうまくて目が離せなかった
イギリスの風景やお屋敷の色使いやドレスの華やかさ
舞台作りの凝りようはちょっとウェス・アンダーソンを思わせる完璧さで、見てて惚れ惚れするし
コメディ感溢れる前半と中盤からエマのロマンスはしっかり甘く
定番のすれ違いも適度にヤキモキさせてくれる
アニャ・テイラー=ジョイの生意気で甘やかされた世間知らずな小娘っぷりもなんだか憎めないし、いつもグズグズ文句垂れてる父とか、自分の地位や立場ばかり気にしてる牧師とか空気読めない牧師の奥さんとか
登場人物がみんな人間臭くちょっと愚かで人情味溢れていて、エマの周辺の物語も豊かに描かれてて見応えがある
オースティン原作の映画はどれも甘々のロマンスとして映画化されることが多いけど、これは笑いとロマンスのバランスが良くて大好きだった
うわーーーこれたまらない!!