どうしましょうかね、これ。笑
まず目に入るのは「高校生を演じる皆さん、ちょっと老けすぎてません?」ってことです。主演の新田真剣佑や山崎紘菜、いやー、彼らが高校生なんて不可思議すぎる。
どう見ても「若手エリートサラリーマンがうっかり飛ばされたのかな?」って感じですもん。笑
どうしても無理がある。「高校生」に見えないから、見ているこっちも「あ、これは『高校生ごっこ』なんだ」って。
まるで大人の文化祭ですね、豪華な配役の。
タイムスリップした側もされた側もリアルな戸惑いが欲しいんですけど、戦国時代の人々もなんだか驚かないし、むしろ「来たな若者たち、いざ戦場へ!」みたいなノリでフル参戦。農民は八つ墓村みたいだし。笑
ちょっと時代物コスプレをした現代ドラマに見えてしまうわけです。
で、やっぱり見せ場はアクションなんですけど、皆さん本当に頑張ってます。だけど、ちょっと待ってください、これ高校生なんですよ? 普通の高校生がこんなに戦えたら逆に怖くないですか?笑
「なんだ、やっぱり現代社会で生きづらい高校生たちは、戦国時代では大活躍できちゃうんだね」っていう夢が見たいんでしょうけど、どうしても「ちょっと待て、そんなうまくいくか?」ってツッコミたくなる。
そう、つまりこの映画は「現実感という名の杖を捨てて、豪快に突っ走った」作品なんです。でもその勢いを楽しめるかどうかは観客次第。全ての結果は観客が決める。