ほいほい

グレイテスト・ショーマンのほいほいのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
4.6
これね、完全にプロレスなんですよ。
見せ物小屋があって、そこに集まる異形の者たちがいて、でも彼らはただの見世物じゃなくて、それぞれが誇りを持って「リング」に上がるわけです。で、ショーをやるんだけど、それを見た観客の心が動く。これってもう、プロレスそのものじゃないですか?

P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)がやってるのは、要するに “興行” なんですよね。世間からは 「なんだ、ただのインチキじゃないか」 と言われながらも、人々の心を動かし続ける。プロレスラーが 「八百長だろ」 って言われるのと同じ。でも、観客の涙は本物じゃないですか? ここがポイントで、「グレイテスト・ショーマン」も結局 「ショー」と「リアル」の境界線を揺さぶる本物のエンタメなんです。

んで、音楽がまたすごい。「This Is Me」とか、もう大仁田厚ばりの魂の叫びですよ。これって要するに、「プロレスの試合後のマイクパフォーマンス」 。見せ物小屋でさんざんバカにされてきた連中が、ここにきて 「私たちはここにいる!」 って歌い上げる。これを聞いて心が動かない人、ちょっと感受性のセンスが多分、確実に絶対僕とは合わない。笑

最終的にバーナムはショービジネスの道を極めつつも、家族の大切さに気づいて戻っていく。ここもプロレス的で、「悪役が正統派レスラーに転向する瞬間」 みたいな熱量があるんですよ。リングの上でずっと悪役だった選手が、ある日「俺はこんなことをしたくてリングに上がったんじゃねぇ!」って言ってファンの歓声を浴びる、あの瞬間です。

だから、なんでこの映画が世界的にウケたかって? それは単純に 「エンタメの根源を突き詰めた興行」 だからですよ。プロレスも、音楽ライブも、映画も、結局は 「フィクションを本物に変える力」 が大事なんですよ。で、それをこの映画は 最高の形でやり切った。

エンタメの根源を魅せてくれた作品という事です!
17件
  • とまきち

    素晴らしい‼️🥹🥹

  • cov

    さすがっ✨ なるほど、これは見直さないと笑!

  • あや

    プロレスでの 例えが 素晴らしい✨ ミュージカル作品苦手だけど めっちゃ感動したのは やはり そこかも!?笑

  • なでしこ

    ほいほいさん こんにちは。 映画とは関係ないですが、先日知人に誘われて人生で初めて女子プロレスを見に行きました。 試合ごとにさまざまなドラマがあり、最後はすごく感動しました!ほんと、この作品のショー同様に、エンターテインメントですね!

  • ほいほい

    →とまきちさん ありがとうございます😊 プロレスが絡むとやっぱり面白くしなきゃという使命感に駆られます。笑

  • とまきち

    まさに今、地上波でやってますね😅 ていうか地上波初って 何年前の作品やねん😑

  • ほいほい

    →covさん ありがとうございます😊 コンサートに執着した部分は、どうしてもシュートをやりたくなってしまう猪木的な興行師的な側面を重ねて見てしまいました。 みんな、ホンモノに飢えていると錯覚してしまう。 ホンモノが正義だと勘違いしてしまう。 でも、やってる事はみんな本物なんですよねぇ。

  • ほいほい

    →あやさん ありがとうございます♪ この映画はとても見やすく構成されていたと思います。 正直、本は大体どうなるか分かるじゃないですか? そこを飽きさせずに魅せる事に注力した結果なんじゃないかと思いました。

  • ほいほい

    →なでしこさん ご報告頂きありがとうございます☺️ 今のプロレスはキャラクターも試合も分かりやすくて、一見さんにも入りやすくしてると思います。 こういうエンタメもたまにはいいですよね。世界が広がるのはとても素晴らしい事だと思います😊 ちなみに、何という団体を観に行ったのですか?(スターダムかなと予想してます、笑)

  • ほいほい

    →とまきちさん そうなんですよ! 地上波で放送される前にレビューアップして、このプロレス感を味わってもらおうと画策しました。笑 いつ観ても褪せないいい映画だと思います。

  • cov

    ほいほいさま 恐れ入ります❕ まさにやっていることはみんなホンモノなんですよね。同感しまくりです。ガチじゃないとかそういう次元の話ではなくて。ドリフみたいな作品というか。その完成度を高める要素に鍛錬による技術、センス、観客の熱量もあるのだと思います。猪木はまた特殊な感じですが笑。

  • ほいほい

    →covさん 猪木や前田、高田のようにプロレスをやりながらシュートに対する幻想を持ち尚且つそれをギリギリのラインで遂行する…というようなハラハラドキドキするようなモノは見られなくなってしまいましたね。 一線超えちゃうかもしれないという危うさが消えつつあるのは悲しいけれど、それが令和なんだなぁと思います。

  • cov

    最強幻想は令和にはない格闘ロマンでしたね。殺気すら感じるハラハラドキドキもので。そこにみんなの夢があった。リアルタイムではないですが、牛殺しの大山倍達もそうだったのかな笑。 「エンタメの根源」見直してみます!

  • なでしこ

    ほいほいさん、 代々木でやってた、 センダイガールズプロレスリング 『THE TOP of JOSHI WRESTLING』 で、メイン試合は里村明衣子と橋本千紘の戦いでした。 最初は登場シーンの演出も派手だし、興行ショー的な試合が続きましたが、武器使用OK試合や、 若手のジュニア選手権のさくらあやさんのフレッシュな涙や、 里村さんが4月で引退するらしく、橋本さんとの先輩後輩のやり取りが感動的でした🥹 ちなみにアジャコングやジャガー横田も試合してて、まだ現役だったことにビックリでした😲 長々と失礼しました🙇‍♀️💦

  • ほいほい

    →covさん ぜひ、アントニオ猪木vsウィリーウィリアムスからの見直しをお願い致します。笑 同じエンタメでも辿ってきた道のり次第で感じ方、捉え方が変わるのもとても面白いなぁと思いました。

  • ほいほい

    →なでしこさん ありがとうございます。 仙女でしたか! 僕も去年同団体の後楽園ホール大会を観に行きました。笑 代々木大会はダイジェストで観ましたが、どの試合も趣向が違っていて面白かったですね。 チサコがラダーから飛んだりする非日常感が個人的には好きです。危なくてみたくない…けどみたい!的な。笑 プロレスというジャンルのファンとして観戦して楽しんで頂けたのは本当に嬉しいです☺️

  • cov

    はい、承知いたしました✨ ありがとうございます。熊殺しウィリーウィリアムス戦から見直しさせていただきます!

ほいほい

ほいほい

モヒカン・ロン毛・チリチリの映画好きです。 感情が揺れ動かされる映画を良い映画として捉えており、内容への評価は星の数に集約させています。 猫3匹(マンチカン)飼ってます。 プロレス&格闘技…

モヒカン・ロン毛・チリチリの映画好きです。 感情が揺れ動かされる映画を良い映画として捉えており、内容への評価は星の数に集約させています。 猫3匹(マンチカン)飼ってます。 プロレス&格闘技ファン。超絶な。 そっち系の話は何でも出来るので、試しに話しかけてくれると喜びます。 仕事は医療業。モヒカンだけど。