星の子のリアムのネタバレレビュー・内容・結末

娘の病気をきっかけに怪しい宗教にはまっていく両親。それが当たり前の環境で育った娘を芦田愛菜が演じる。

正直宗教による弊害をもう少し大きく描いて欲しかったしやや物足りなさを感じなくも無いが、最後まで引き込まれるのは紛れもなく天才子役から素晴らしい大人の女優となった芦田愛菜のおかげだろう。実際両親はとても愛情深い。このようなきっかけがあれば誰しも宗教にすがる可能性はある。自分は絶対に無いな〜と思っているけど誰しもそんなものだよね。信仰心を否定する気はない。しかし娘の修学旅行のお金もない、食事も質素になり姉は家出。明らかに弊害はでている。大金がかかる宗教なんて間違いだ。また他人を否定する宗教も間違いだ。信仰心はいい面ももちろんあるが、危険な側面も大きい。

ちひろはこれからどう向き合っていくのか。両親はきっと信仰はやめないだろう。ちひろは信仰をやめたとしても親と決別はできないのかなと思う。両親やちひろはそれ程不幸には見えない。姉の件は別として周りがとやかく言わなければむしろ幸せなんだろう。岡田将生演じる数学教師はどうかと思うが、逆にちひろに宗教と向き合うきっかけを作った。3人で星空を眺めるラストシーンは両親の愛情をひしひしと感じるだけにとても切ない。