ある宗教に傾倒して特別な水による健康を信じる両親を永瀬正敏と原田知世が。はたから見るとかなり変ですが子どもへの愛は真。長女(蒔田彩珠)の気持ちも分からないでもないし、次女(芦田愛菜)が小学生、中学生と成長するなかで色々疑問を感じながらも親を信じて離れない姿が健気でなりません。
学校の教室内や下校時の友達どうしの会話、こうやって子どもは自然と少しずつ世界の見方を憶えたり変えていったりするのでしょうか。親の見ていない所で。だからいつまでも子どもがまだ幼いつもりでいると、押しつけがましくなってしまうのかもしれません。
親は産まれたばかりの我が子に異変があれば藁にもすがる思いで手を尽くすし、それはもう愛情以外の何ものでもないわけで、親の愛を受けながら大きくなる子どもは家の外で葛藤し、家に帰っても悩みながらそれぞれの道を歩み、いつか一人立ちする。でも良くも悪くも気持ちは離れないのが親子だと思いたいです。
最後、星を見上げる三人の表情がとても良く、それぞれの顔を目に焼き付けるのに時間が足りません。
(メモ)
紙屋悦子の青春(永瀬、原田)
志乃ちゃんはの加代(蒔田)
あれ?平均スコア3,5…(R2.10)