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名探偵コナン 緋色の弾丸のtkykのネタバレレビュー・内容・結末

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

いや〜ほんま笑った。

緋色の不在証明観た段階では、「赤井ファミリーわかんね〜こりゃ本編公開されても楽しめんかもしれん……」と思ってたけどそんな心配ご無用だったね!めっちゃ面白かった!
今回、赤井映画って触れ込みだけれども、いやいや近年一のコナン活躍映画では?そんでもって作品全体から醸し出される東京オリンピック開催年公開のパッパラパーなお祭り感も良い。個人的な好みでは、過去の劇場版でもかなり上位だわ。


てかさ、コナンって灰原のこと無下にしすぎじゃない?
男女だとか、組織に小さくされた者同士だとか、そんな関係を超えた良き相棒・頼れるパートナー的なポジションにするのは良いんだけどさぁ……あまりにもお礼の言葉と見返りが無さすぎるよ!

「灰原!悪ぃけど今すぐ〇〇してくれ!」「そんな急に言われても!……仕方ないわね😌」な2人を見てると、
「あー!!コナンくんってば、また哀ちゃんのこと、いつでも連絡がついて、自分が出かけてる間に洗濯とか掃除とかしてくれる都合の良い女みたいに扱ってるー!」「でもなんだか変ですよぉ!?灰原さんもちょっぴり嬉しそうに見えます!」「こんな関係続けてても悲しい末路しか無いってのにな!」って、私の中の少年探偵団が騒ぎ出してうるさい。

哀ちゃん、今度からは無茶なお願いされる度に、せめて1回2000円くらい取っても良いと思うよ……。


今回の舞台は、名古屋から東京に向かう真空超電導リニア(このリニアの技術が凄すぎる。日本の栄華ここに極まれりって感じ)の中ってことで、ひとまずは名古屋集合なお馴染みのメンバー達。それぞれ色んな思いを抱えて名古屋の地を踏んでいるわけだけども、中でも毛利小五郎はあるドデケエ依頼を達成するために名古屋に来てるわけですよ。

それがね?そのドデケエ依頼を、日本屈指の自動車メーカーの社長から直々に頼まれた、恐らく謝礼金の金額もハンパじゃないドデケエ依頼をね、大失敗するわけですよ。

本人は劇中で「目的は達成した!」と豪語してるけれども、私からすりゃ、殺されるかもしれないって冷や汗かきながら事務所訪ねてきた依頼人が、死ぬ事はなかったとは言え、何者かに失神させられ、拉致られ、挙句の果てには誰もいない道端にポイ捨てされてる状況は間違いなく失敗の範疇ですよ。よくも呑気に大口開けてひつまぶし食ってられるなこのおっさんは!毛利小五郎のメンタル鋼すぎんだろ。帰りの新幹線でも「これにて一件落着だな」的な事言ってるし。どこがだよ。依頼人病院連れてかれてんじゃねーか。一足先に東京帰ってんじゃねーよ。
この鈍感力、凄すぎる。


そんでもって赤井ファミリー大活躍よ。
その凄まじいスナイパー力で展開を大きく変えた赤井秀一も素晴らしいけれども、まぁ今回は世良ちゃんサンキューやね。

やっぱ、見た目子ども、背も小さい、移動手段スケボーのみ、なコナンだけじゃ犯人追い詰めるのにも限界があるわけで、バイク乗れて大人と対等に戦える切れ者がいると助かる。平次ポジ。平次と違ってコナンの正体を掴みかねてる世良ちゃんは、時々「この子って何なの……?」モードに入っちゃうけど、それでも人命と事件解決を最優先に動いてくれるのがありがたい。

あと次男も良かった、羽田秀吉。
リニアがゴーーーー!!!
煙がプシューーーー!!!
人々ワーーーー!!!
な、この映画において、知で犯人を追い詰める圧倒的な“静”。ラストの展開にメリハリが出て大変良かった。

てか赤井さんは、あんだけ?って感じだったな。効率のいい仕事してるわ〜さすがFBIの中でも超一流。キャロルとはモノが違いますね。


【その他笑ったところ】
・政財界のトップ達に全く臆することなく、「ちょっと失礼」と会話をぶった切って自分の用事済ませようとする園子。←これは確実に親が甘やかしすぎてる。
・「あの後ろ姿は……蘭!!!」な小五郎。←小五郎も、とんがりで娘かどうかを察知しているっぽい。
・「コナンくんと哀ちゃんは、自分達だけで東京に帰れるよね!?」と問いただす蘭。←大人っぽいとは言え小1相手にそんな事言うな。
・「ど、胴体着陸……!?」の時の蘭の顔。←ストーリー的に緊張感を生み出そうとしたシーンなんだと思うけど、突然顔芸するから笑っちゃった。
・横浜線の通過音に掻き消されながら慟哭する犯人。←「あ゛ーーーーーーーーーー!!!!!!」じゃねーよ(笑)
・リニアと新幹線、二つに引き裂かれた状況でも「蘭!!!」「新一……?」ってなる2人。←いや、いらん。
・「そ、それは、お前のことが……」「私の事が……何よ……」(切電)「言わせんじゃねぇよ、バーロー……(月を見上げながら)」←はぁ????
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