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シャイロックの子供たちのtkykのネタバレレビュー・内容・結末

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

おもろーーー
金融機関で営業経験あり、池井戸作品何作か履修済みの自分にはめちゃくちゃ面白かった。

とにかくテンポが良くて2時間飽きずに見れる。
序盤のパワハラ営業会議とか、当時のこと思い出してちょっとだけうわ〜ってなったけど、結局杉本哲太は良い人なんだろうなって感じで耐えれた。本物のパワハラ営業会議はあんなもんじゃない。まぁあのシーンだけ長くしても映画の本筋とは関係ないしな。パワハラ被害者の遠藤(忍成修吾)、病み損w
てか、遠藤の病みシーンが割とサクッとコメディな感じで描かれてるのが逆に怖かったw渡辺いっけいが膝から崩れ落ちるの笑ったけど、ほんまあの状況目の当たりにしたら恐怖で震えると思うわw

謎解きパートはワクワクして凄い楽しかった。観客が既に知ってる謎と、観客もまだ知らない謎を並行して紐解いていく感じも気持ちいい。
橋爪功、柳葉敏郎、佐々木蔵之介、柄本明などなど、おじさんたちの腹に一物抱える演技も良い。本音だけで生きてる人なんて居ないね。映画の中で素直なの玉森くんくらいじゃん。それはそれで貴重な役割で良かった。汚ねぇ組織で強く生きていってくれ。


ここまで書いて思ったけど、正直、主人公だけど阿部サダヲって登場人物としてはいらないというか、相関図の中でも必要ない人間だった気がする。まぁ、だからこそオチに納得がいくというか、居なくなることが不自然じゃないというか。ストーリーテラーとして優秀だけど必ずしも重要ではない感じ。
でも阿部サダヲがいるおかげで話が分かりやすくて良かった。演技も面白いし。


にしても、池井戸作品の行員たちはすぐに最も基本的なコンプライアンスを冒すから怖いよw
現金収受は確実に!居酒屋で顧客情報話さない!ロッカーの鍵はかける!フィクションだからしょうがないし、だからこそドラマが生まれるけど、徹底しような!😂
tkyk

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