えくそしす島

セイント・モード/狂信のえくそしす島のレビュー・感想・評価

セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)
3.8
【神も困惑】

きめえええええ!
ふーふー
きんもおおおおおおおおお!

いやー、この作品は陰湿で気持ち悪いね!(褒め)

こんなの神様だって真顔になるわ!

あらすじ
モードはフリーの緩和ケア看護師として海辺の町で暮らしている。
モードが看護する事になったアマンダは、悪性リンパ腫で余命僅かなダンサー兼振付師だ。自力で立てないほど弱ってはいるものの、モードはアマンダの堕落した生活を憂い、彼女の魂の救済こそが自分の使命であると確信するが…

タイトル通りの聖女モードか狂信か、それとも悪魔か精神障害か。

キリスト教や聖書のエピソード、マグダラのマリアやらを信心深いモードに当て嵌めて狂ってゆく様を描いた作品だ。
信心深いと言いながら完全に自己完結しちゃってるけどね!ただの自分教だな。

これがデビュー作である女性監督のローズ・グラス。
良いセンスをお持ちだ。今後もかなり期待できる。

内容は全く違うが空気感や雰囲気が自分が好きな映画の「私はゴースト」にも似ている。

狂信的であり妄想的であり変態的でもある難しい役をモーフィッド・クラークが見た目もマッチし上手く演じている。

ずーっと主観で描かれていくのだが最後の最後、ほんの一瞬だけ客観視された映像のインパクトが凄まじい。
これは怖い。これだけでも観る価値がある。

文字通り目に焼き付いて離れない