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鹿の王 ユナと約束の旅のBROOKのレビュー・感想・評価

鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)
4.0
鑑賞日:2022年2月8日
パンフレット:820円


あの子だけは、助けたい――!


前評判が”あれ”だったんで、ちょっと心配でしたが…
めちゃくちゃ良かったー♪
自分の想像を軽く超えてくるような出来でした。

どうしても「もののけ姫」と比べられがちだけど、全く似ていなかったと思う。

声優陣の演技もかなり良かったですよ!
堤さん、竹内さん、杏さん…あまり顔が浮かんでこなかった。


映画は、木の洞から山犬が湧き出てくるシーンから始まります。

岩塩鉱で奴隷として働くヴァンは、倒れた奴隷を助けたせいで牢屋入り。
そんな中、山犬の集団が岩塩鉱を襲撃し、たちまち全滅。

牢屋に入っていたヴァンは山犬が咥えていたユナを助けようとし、自身も右腕を噛まれてしまう。

岩塩鉱でミツツァルが発生するも、ヴァンとユナだけは感染せず、そこから立ち去ることに。


ミツツァルの治療法を探すホッサルは、岩塩鉱から生き延びた人物がいるとの情報を知り、その者の血を手に入れたいと申し出る。

トゥーリムは跡追いのサエにその人物の捜索を指示。
だが、裏ではアカファ王とともに暗躍し、その人物を消すように指示しているのだった…。


原作が長編で、映画は約2時間なので、かなり端折っている部分があるはず。
なので、若干急ぎ足の展開だったような気がする。
ただ、解かりにくいという感じはしなく、ツオルとアカファという国、ヴァン、ユナ、ホッサル、サエという人物の名前を頭の片隅に入れておくと、理解がスムーズかもしれません。

注目はその映像美ですね~♪
自然の風景シーンがめちゃくちゃ綺麗です!
良く描き込まれている。

もちろんアクションシーンも抜かりなく、非常にスピーディーでカメラワークも素晴らしく、おぉ!すごっ!!ってなるような(笑)


そして、現在のコロナ禍の中で公開するのにも意味があるような気がするなぁ…と。
そういうメッセージ性を含んでいる作品でした。


miletさんの歌うエンディングテーマも作品に合っていて、ホント素晴らしい!
癒されるー!!


小さいお子さんは理解するのがちょっと難しいかもしれないが、
大人が楽しめるアニメ映画になっていました。
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