ピロシキ

プロミシング・ヤング・ウーマンのピロシキのレビュー・感想・評価

3.8
アカデミー脚本賞作品。フェミニズム剥き出し?と初めは乗り切れないでいたが、後半からの華麗な巻き返し。伏線回収、という表現はあまり好きではないのだけれど、冒頭からたくさん浮かんだ「?」はちゃんと「!」に変わる。たしかにうまいなあと思う。レイプの被害に遭った親友のカタキ打ちに奔走、ときには暴走する主人公。その彼女を「精神を病んでいる」と決めつけて見下し、自分はあたかも正常のように振る舞っているのが、今のアメリカという国の異常さということだろうか。

Promising【有望で】、Young【若い】、そこまではよい。なのに最後にWoman【女性】がくるだけで、途端に生きづらく(息辛く) なる社会。彼女が復讐する相手は過去の悪夢ではない。今、そしてこれからの未来である。
ピロシキ

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