イギーポッポ

プロミシング・ヤング・ウーマンのイギーポッポのレビュー・感想・評価

3.7
ヤングウーマンっていうほど、もはやキャリーマリガン若くはないやん。イタい若作りしてっけどよ。て冒頭でツッコミ入れてしまうあなたは(俺ね)既に本作の思惑に取り込まれているのです。過去の若い女の子に約束したんですよ。
であるからして、趣味の悪さを通り越して人の気配すらないような子供部屋オバサンと言われようが止むに止まれぬ一身上なのよ。
男である事が居心地悪くなるような、男性社会に女性蔑視に虐げられてきた女性のリベンジムービー!ではなく、男性も男性観の被害者であり、その開放をフェミニズムが手伝う?いやいやそんなお話でもねーよ!理不尽の根っこを見つめよ!
過去をどうするか。若さ故の過ちとして大人になるのか。ならば捕らわれたままの人間は?ましてやその後がなかった人間は?
ボタンを履き違えたら復讐は社会を単純化してしまい、理性や思考を憎悪で退化してしまうという、ブラックコメディか。
一歩ズレたら品のないスリラーに堕するところをPOPにvividに容赦なくHARDにセンスよくエンタメとしてまとめる監督の手腕とマリガンさんの怪演よ。