Tully

プロミシング・ヤング・ウーマンのTullyのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

キャリー・マリガンさんを目当てで鑑賞しました。ですので画面に出たタイトルが、血が滴る様なデザインだったのでホラー映画なのか?と思ってしまいました。法律のことは詳しく知らないのですが、レイプ犯罪を実証し有罪にするのは難しい事が多いと聞きます。ですからニーナの様に泣き寝入りしてしまう方も多く、発生件数は実態と大きく乖離されていると推定されます。レイプとは違いますが交通事故裁判が良い例で池袋や亀岡の事件の様に何人殺しても、故意であるかどうか、その時の飲酒量や車の速度が科学的に証明されているかどうか、などの客観的な証拠が揃わなければなりません。クソみたいな現実がそこにはあります。ストーリーとしては突っ込みどころも有りますが、直接の性犯罪被害者では無いのに、人生を大きく狂わされたキャシーの苦しみと哀しみをキャリー・マリガンさんが熱演しています。復讐劇はカタルシスが有りますが、それよりもまず残された両親の哀しみを考えてしまいました。重たいテーマでは有りますが、だからこそ多くの若い女性と男性に観ていただきたい作品です。
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