爆裂BOX

ダークライトの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ダークライト(2019年製作の映画)
2.9
離婚と母親の自殺で精神を病んだアニーは娘と共に田舎の生家で新生活始めるが娘を謎の怪物に攫われてしまう。犯人として逮捕されたアニーは脱走し娘を取り戻そうとするが…というストーリー。
謎の怪物に娘を攫われた母親が取り戻そうと戦うモンスター・ホラーです。冒頭からショットガンをもって家中を娘を探し回る母親とそれに怯える娘、そして侵入してきた何者かを撃つとそれは元夫だった、という中々に緊迫感の有るシーンから始まります。その後、娘を殺した犯人と思われ尋問を受ける母親アニーの様子と生家に越してきて異変に見舞われる事件前の様子が交互に描かれます。トウモロコシ畑で謎の光を見たり、その光を家の中でも見たり、娘が大量の鼻血を出したりといった異変が描かれますが割かし地味な展開ではありますね。他の方が仰る様に前半は「サイン」を彷彿させます。そして護送途中に何故か道の真ん中にいた牛を避け様として事故った護送車から脱走したアニーは以前ネットで見つけた専門家に助けを求めますが、こいつが中々の変人です。アニーを閉じ込めて証拠を掴む為一人で家に向いアッサリやられる役立たずぶりには笑っちゃいました。この人庭で牛飼ってたけどこれは事故を引き起こした牛と同じかな?
後半は家でのアニーと怪物の戦いが始まります。大きな一つ目から光を放って人間のエネルギーを吸い取って殺す怪物の姿はそれなりにインパクトありますね。ショットガン何発喰らっても逃げはするけど倒れないかなりのタフさを持ってます。電気には弱いみたいですが。元夫は絶対助からないだろうなと思ってましたが、最後に漢気見せたのは良かったですね。
怪物倒してアニーたちは一件落着な感じですけど、保安官も元夫も死んで家も燃やしちゃったし証拠もないからこの後ヤバいと思うんだけど…
ラストは「だろうな」という感じですね。明らかに途中複数光はなってましたし。
「アウトレイジ・ワールド」の監督最新作という事でちょっと期待してましたが、ゴア描写もほぼなく全体的に地味な作品ではありましたね。昔のB級SFホラー映画の様な怪物の造形は好きですが。