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17歳の瞳に映る世界のrosechocolatのレビュー・感想・評価

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)
4.1
『4ヶ月、3週と2日』を思い出します。ただあの子たちと違うのは、もしバレても命までは取られないであろうということ。

政治的な背景は東欧とアメリカでは違うからと言っても、周りにバレないように、しかもお金がないところから中絶をしたい人たちへのハードルはあまりにも高い。アメリカだって、州や地域ごとに異なる価値観がある以上、事は内緒で進めないといけないのだから。

「お金がない」ことがどんなにキツいか、そしてそれが人生を左右することに関わるのだから必死になる。彼女たちは目的達成のためには、出来うる限りの手段を取る。たとえそのために見たくないものを見たとしても。

“Never,rarely,sometimes,always” がどうして原題なの? と思ったけど、それは若い女子の性被害に存在している残酷さです。そんなことは考えずに性交渉をしてしまう女子もいるだろうし、そんなことは全くどうでもいいのが、殆どの男どもなのかもしれない。

オータムたちはこの体験のあと、一体どのように人生を送るのだろうか。
ここから必ずしも品行方正に、自分を大事になどという方向に行くとは限らないような余韻を残してもいる。
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