脇役では良い作品に出演していますが、何故か主演作にはイマイチ恵まれないオルガ・キュリレンコさん。
本作では暗殺事件に巻き込まれた謎の運び屋の女性をパワフルにそしてキュートに演じています。ちょっと演技がオーバーですが、この人は抑えた演技にも定評があるので、きっと監督からの指示なんだろうなと思います。
スケールが大きいお話と思っていたのですが、ほぼ1つの舞台で展開されるゲリラ戦のような戦いは逆に面白かったです。
少し無理がありますけ細身の女性が屈強な男達を満身創痍になりながらもぶちのめして行く姿が熱かったです。
ゲイリー・オールドマンさんは出番少なく残念ですが、クラシック音楽とこの人はあの名作を思い出しますね。
甲高い声でキレるシーンもこの人らしく印象は強かったです。
血がブシャーで結構グロいので注意。敵の死に方にインパクトが強い物が多かった。ツッコミどころでもありますが、どいつもこいつも腐っていて笑いました。
裏の世界で運び屋をやっていながら、彼女が悪に言いなりにならない理由の掘り下げがちょっと足りないし、特に捻りもなく底が浅いです。せっかく良い雰囲気で終わるかなと思ったら、続編を意識したのか何とも稚拙で中途半端な感じで興醒め…。
評価はすこぶる悪い本作ですが、タフな女性の奮闘ぶりは面白くてアクション好きな私には楽しめました。
まとめの一言
「キュリレンコさんのライダースーツ姿に萌える」