ぼんやりと生きてしまうこと・鈍感であること・空想すること・自分に刺さったものを表現することがいまひとつ上手になれないこと…
そんなようなことが主人公の人物像から伝わってくる気がして、それを支える友人の存在が当然のようで、最後の一本の柱になっているのかなぁと思ったり。
主人公がキーワードのように呟く「いたのかなぁ」という台詞は、なんとなく感じたことがある感覚。
それがタイトルと重なるのかは分からないけれども、私は映画を見ながら生きちゃった、生きてしまってる、という感覚がその台詞と重なって聞こえてきました。
体力を持っていかれる内容でしたが、演技の力強さもあって人の存在と不在に納得させられる作品でした。