ユースケ

2012のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

2012(2009年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

マヤ暦による2012年人類滅亡説を題材に、破壊王ローランド・エメリッヒが送るディザスタームービーの最終兵器。その名は【2012 -アフリカ以外全部沈没-】。

大地震によって崩壊するロサンゼルス。大噴火によって火山弾が降り注ぐイエローストーン国立公園。火砕流に飲み込まれるラスベガス。溶岩流に焼き尽くされるハワイ島。そして、大津波によって海の底に沈む世界。
ゴリゴリのVFXで描かれる地獄絵図をスローモーションでじっくり見せる不謹慎仕様もたまりません。まさに人がゴミのようです。

主人公補正が効き過ぎて危機感がないとか、主人公の家族以外を作業的に殺しすぎとか、【宇宙戦争】に色々似ているとか、ツッコミを入れたくなる気持ちはわかりますが、ローランド・エメリッヒが描きたいの破壊描写であり、人物描写はあくまで添え物。おまけなのです。
しかし、クライマックスの主人公が発生させた危機的状況を主人公が解決して大団円の展開や主人公の恋敵だから処分されるトム・マッカーシーにはツッコミを入れざるを得ません。

とりあえず、世界の終わりにはしゃぎまくって半ケツを出すウディ・ハレルソンと【プレデター2】のラストと同じく真っ白なダニー・グローヴァーは必見。
逆にBlu-ray特典のもう1つのエンディングは本編がバカバカしくなってしまうので見ない方がいいと思います。