Jun潤

映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!のJun潤のレビュー・感想・評価

3.6
2021.03.21

ヒーリングっどプリキュアはテレビ本編も好きだったので今作は鑑賞です。
プリキュア映画は2年ぶり5度目。
毎年この時期はオールスターもの、最近は直近3作品のクロスオーバー作品が公開でしたが、コロナの影響による公開延期で秋公開の単独作品がテレビ本編完結後に公開となりました。

作品内の設定的には、プロモーションの段階からよくある映画限定の異世界が舞台ではなく人間界、それも東京が舞台となり、映画限定フォームも和モチーフと、東京オリンピックを意識した設定かなと思っていましたが、それに加えて夢とVRを合わせたゆめアールや新国立競技場の登場など、現代的な作劇になっていました。

それに加えてのどかと母のやり取りから繋がるカグヤと我修院博士の義理の親子の愛情、プリキュア5との共闘にパートナーとの絆など、見応えたっぷりでした。
プリキュア5のテレビ本編は見ていませんがオールスター作品で見ていましたし、知らなくても本編OPをアレンジした登場BGMはアツくなりましたね。
敵キャラもエゴエゴの名の通り自分勝手な行動原理を持ち、それが我修院博士の身勝手な夢への思いから暴走するなど粋な使われ方でしたし、最後に救われるのもプリキュアらしかったです。

気になったのは、今作では定番のミラクルライトではなく光るゆめペンダントになっていて、コロナの影響で声を出して応援できない分、作中のような使われ方で光らせるタイミングが出てくるのかと思いきやそれがありませんでした、もったいない…。
また、今作ではプリキュア5との共闘やパートナーフォーム、ドリームキュアグレースなど様々な強化イベントがありましたが、敵がエゴエゴだけだったのでなかなか倒しきれない展開が続いていてあまり強い風には見えなかったのも気になりました。

しかし最後、「奇跡の花」のエレメントさん的存在だったカグヤがグレースたちの活躍で普通の人間に生まれ変わった際、丸みを帯びていたカグヤの髪が我修院博士のように刺々しくなっていたのが、血も超えて本当の親子になったような感じでとても良かったです。

本編終了後には現在テレビ放送中の「トロピカル〜ジュプリキュア」の短編作品が同時上映。
本編ではまだ全員揃っていないのに何をするのだろうかと思いきや、ヒープリ勢とコラボするべく島に向かう道中で敵の襲撃に遭い、アクションも最小限に本編さながらのはちゃめちゃっぷりを見せるだけのもの。
始まったばかりの作品の劇場短編ではこれが限界でしょうし、本編の雰囲気そのままという感じだったので今後への期待が高まりつつ、ヒープリトロプリのコラボダンスに違和感なく繋がる流れがスッと入ってきてこちらも良かったですね。
EDメドレーとダンスコラボも良かったです。

しかし結局今年はオールスター映画の公開なしで単独作品になるのですね、、
Jun潤

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