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海辺の家のtotoruruのレビュー・感想・評価

海辺の家(2001年製作の映画)
3.6
人はゆっくりと変わっていく。



癌で余命宣告を受けたジョージ。
とある理由により、息子のために古くボロボロの家を自らの手で建て直すことを決意。
しかし、別れた妻の元に住む息子のサムは、ドラッグとパンクにハマりグレている。
ジョージは、そんなサムを無理やり連れ出し、家造りを手伝わせる…。


父と息子の絆を取り戻す姿、家族の再生を描いた作品。


しっとりとした作品かと思いきや、けっこうトンデモ場面が多くてビックリ。

まずオープニングがトンデモナイ場面から始まります。

なので、それほどお涙頂戴のシーンもなく、じわじわ沁みてくる感じかな。


家を建てる作業を通じて色々な人々が関わり、チョットずつだが皆が変わっていく感じで群像劇っぽくなっているのも中々良い。


海辺の家が舞台なので、海や夕日など美しい景色もイイ感じ。

あと息子役のヘイデン・クリステンセンが良い演技だった。
思春期の多感な少年を見事に演じていたと思う。


個人的にはガッツリ泣ける作品を観たいなと思ってチョイスしたので、若干拍子抜けしてしまったのが影響して厳しめの評価となってしまいました。

ですがフラットな気分で鑑賞したらもっと評価は上がる作品だと思います。

マイナーだけど中々の良作です。
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