ベル

ストレイ 悲しみの化身のベルのネタバレレビュー・内容・結末

ストレイ 悲しみの化身(2019年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

兎に角怖がらせようとして謎にモンスターみたいな見た目の悪魔やら幽霊やらのホラー映画が余り得意じゃなく、個人的に今回の映画は人の形を保った状態で、多少の特殊メイクでシンプルに動きや表情とかが怖いから結構好きだった。

特に最初の子供達に取り囲まれて虐められてる所とか、公園で子供達にボール取られた後の豹変の感じとかが怖め。ヴァーニャ役の子役演技上手だなぁ。

母親の妊娠前と妊娠後で夫婦2人のヴァーニャに対する感情が180度変わるのもモヤッとはするけど、ああ言う状況になったら何か普通に有り得そうで自然と言えば自然だった。
でもこういう大人達の身勝手な感情によって生み出されたモンスターと言えばそうなのかも。後はタイトル通り誰かの喪失感。ヴァーニャを拒絶さえしなければこの先もずっと幸せな生活だったのか。
ヴァーニャもヴァーニャで愛される事を望んでいたし。

最後、ヴァーニャが可笑しいと改めてわかった父親が孤児院の地下室(?)に閉じ込めて何とか助かった!と思いきやそんな簡単には終わらず…。

ヴァーニャに殺られた奥さんはお腹の赤ちゃんと共に結局亡くなって、葬儀も終わった筈なのに、何故か夫婦揃って家に居る…。
これはもしかしたら奥さんを失った悲しみや喪失感に耐えられなくなった旦那が、一度は閉じ込めた筈のヴァーニャを孤児院からまた連れて来たって事なのかも、と。ヴァーニャは自由に姿を変えられるし。
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