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モールスのkojikojiのレビュー・感想・評価

モールス(2010年製作の映画)
3.6
2010年作品 アメリカ映画 ドラマ/ホラー/ファンタジー

ジャケ写とは全く違うストーリー展開の映画だと思って観ていたけれど、最後まで観終わると、少年オーエンの心の中はこんなイメージなのかもしれないと思えた。
だからこんな映画なんだろう。

雪の降る小さな田舎の町。母親と2人きりで暮らすオーウェン(コディ・スミット=マクフィー)は友だちもいない。いじめにあいながら、ひとり寂しく過ごしていた。ある日、隣に引っ越してきた謎めいた裸足の少女アビー(クロエ・グレース・モレッツ)と出会う。やがて、打ち解けた彼らは部屋の壁越しにモールス信号で連絡を取り合うようになる。そしてある日、彼はアビーの秘密を知る。

ここからは、ストーリーに一歩でも踏み込んだら、話は大体わかってしまって面白くないだろうから、これ以上は書がない方がいいだろう。私は前知識、全くなしで観たので結構楽しめた。観ようと思う方にはそれをお勧めする。

どうにもならない設定の中では、一番後味がいい感じで終わってくれて、クロエファンとしては大満足。

クロエ・グレース・モレッツがまだ幼い。13年も前の映画だから当然なんだけど。それでもすでに彼女の魅力はしっかり出ている。

題名「モールス」はなるほどと納得する。
少年オーエンを演じるコディ・スミット=マクフィーは「女の子!」と言われていじめられるが、まさに中性的でそれでいて強い男の子になりたいと思っている少年にぴったり。これは素晴らしいキャスティングだと思う。

監督:マット・リーヴス
脚本:マット・リーヴス
原作:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト

この映画の企画は『ぼくのエリ 200歳の少女』が公開される前の2007年の中頃に持ち上がったいて、監督のマット・リーヴスはリメイクは作りたくないとして原作に忠実な映画を目指したいらしい。

2023.03.11視聴107
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