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MINAMATAーミナマターのぴろぴろのレビュー・感想・評価

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)
4.0

小学5年生だったか6年生だったかの夏休みの自由研究に「四大公害病」について調べた。
そんな事もあって今作『MINAMATA』は絶対観たいと思っていた。
日本人俳優が沢山出演していて、劇中日本語を話し、目からも耳からも日本が描かれているが、製作・主演ジョニー・デップのハリウッド映画。    
ジョニー・デップ、國村準が素晴らしかった。   人気俳優が手掛ける事で、多くの人の目に留まると良いと思う。    

一枚の写真に心が大きく揺さぶられる。
「入浴する智子と母」

“写真を撮ることは魂を削られること”とユージンは語っている。
魂を削りながらも真実を伝えるという意義。
1人の写真家、ジャーナリズムを描いた映画でもあった。
ユージンの死はチッソ社の社員たちによる暴行に起因するモノだという。
小学生の頃は知らなかった水俣のその後。
ユージン・スミスという写真家の存在と影響力。
エンドロールでは、世界中の環境汚染被害が並び、第二、第三の水俣が発生している事、そして水俣もまた現在進行形である事が示される。
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