天豆てんまめ

唐人街探偵 東京 MISSIONの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

唐人街探偵 東京 MISSION(2020年製作の映画)
3.9
Welcome to TOKYO‼️

妻夫木聡が叫んで、三代目J Soulの曲に乗ってノリノリでお祭り映画が始まった✨いきなり空港でのド派手な群衆大乱闘❗️

ところで

興行収入歴代記録 in 日本
1位 鬼滅の刃 無限列車編     401億円
2位 千と千尋の神隠し       316億円
3位 タイタニック         262億円

唐人街探偵 東京Mission in 中国  

754億円……。

み、観ておこうじゃないか……。

国際共同製作映画は字幕で観たいが、ほとんどの劇場で吹替!?新宿と池袋と六本木だけ字幕!?ということでTOHO池袋で観た。

で、面白っ❗️ お金かけすぎ‼️

探偵推理ものでありながら、おバカでアクションてんこ盛りのサービス精神過剰映画。

バンコク、ニューヨークと来て、3作目は東京。といっても1・2作未見だが無問題。

中国の叔父と甥の探偵コンビ。2人の役者のコンビネーションがいい。特にコミカルなキャラのタン・レン役のワン・バオチャンの明るさがいい。

彼らが挑むのは、東南アジアのマフィアの会長が密室で何者かに殺されたという事件で、容疑者として起訴されたヤクザの組長の冤罪を証明しなければならない。

タイの探偵のジャック・ジャー役にトニー・ジャーでお得意のアクションを魅せてくれる。そして、彼らを日本に誘うのは日本の探偵・妻夫木聡。

妻夫木聡、長澤まさみ、染谷将太、浅野忠信ら日本人キャストが多数出演しているが、最初、チョイ役かと思ったら日本人が超メイン。途中、日本映画かと思った 笑

妻夫木聡は中国の探偵コンビと手を組む派手派手金持ちナルシスト探偵で面白い。
長澤まさみは本作のヒロインで、途中で攫われる彼女を軸に物語が展開する。
染谷将太と浅野忠信はどちらも怪演を披露する。他に鈴木保奈美や六平直政なども。
今回の依頼人ヤクザの親分の三浦友和もクライマックスまで存在感を発揮。

しかし、何といっても本作の魅力は東京の過剰サービスロケーション撮影だろう。

新宿・歌舞伎町での群衆ショットからゴーカートで東京の街中を疾走し、秋葉原・電気街でのコスプレフェスに、横浜中華街の潜入捜査、東京タワーのてっぺんから360度東京景色、美しい浜離宮恩賜庭園。渋谷スクランブル交差点での群衆お金ばら撒きシーンは、丸ごとセットを栃木の足利に作り、空港のセットを名古屋に作り、豪快にロケセット敢行。

近年で最も大規模な日本でのロケーション撮影がおこなわれた映画だと思う。ヘンテコでありながらも全編楽しい東京観光映画をスクリーンで楽しんだ。舞台の日本がデフォルメされながら、コメディ要素満載で、凸凹コンビの探偵たちが疾走する。シンプルに気持ちイイ。

嗚呼、それにしても中国映画の何たる潤沢な資金力よ……。

総製作費が約65億円と聞くが、それはそもそも200億くらい興行収入取らないと回収できないけど、余裕でそれをクリアする中国市場のでかさ。様々な東京を魅力的に切り取るカメラワークも空撮から何からダイナミックでこんな東京見たかった!と思わせる「東京に思わず行きたくなる」映画。

コロナ禍の今、なかなか難しいであろう東京を駆け巡るロケ撮影をお祭り気分でスクリーンで楽しめた。できれば新宿か池袋か六本木で字幕で観るとお薦め。

次回作はロンドンなので「唐人街探偵」流ロンドン観光も楽しそうだ。