akihiko810

ディナー・イン・アメリカのakihiko810のレビュー・感想・評価

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)
4.1
パティは孤独で臆病な少女。過保護に育てられ、したいこともできず、単調な毎日を送っている。唯一、平凡な人生から逃避できる瞬間、それはパンクロックを聴くこと。そんな彼女が、ひょんなことから警察に追われる不信な男・サイモンを家に匿ったものの、実はその男こそが彼女の愛するパンクバンド“サイオプス”の心の恋人、覆面リーダーのジョン Q だった…。

「クズとダメ人間」しか出てこないのだが(苦笑)、この作品好きだ。
主人公パティは根暗な女版インセル(日本のネット用語で言う「喪女」か)みたいなオタク。臆病で、母には何も言い返せず鬱屈し、外ではいじめられている。
サイモンは典型的なクズ。そんなサイモンに感化され、パティの性格は変わっていく…。
まあ、普通に迷惑カップルに変わっていくのだけど(苦笑)、人生楽しい方がいいよね、と思う。クズでもバカでも楽しけりゃいいじゃん、みたいなパワフルさがこの映画にはある。
パティのパンク聴きながら踊り狂いの、オナニー自撮りシーンは何度見ても笑える。
観るとIQ下がるような映画なのだが(苦笑)、とにかくパワフルでいとおしい作品。
akihiko810

akihiko810