挑戦的な一作でしたがとっても好きです!
設定から起承転結、オチの付け方まで
コメディと恋愛ドラマのバランスもよく
J.K.シモンズの"皺"が相変わらず良いキャラでした。
大スクリーンであの皺を観るのが毎回楽しみです。
いわゆる一日を何度も繰り返すタイムリープものなんですが、実写でラブストーリーでこんなに明るくポップに描き出した作品は未だかつてなかったのでは…?
新鮮なのが主人公がタイムリープから脱出するのを諦め、繰り返すバカンスを楽しんるところから物語が始まること。
なんとも出来過ぎな結婚パーティーから出会いを経て良い感じになる主役ふたり…と思いきや、男の方は何度もこの場をやり直して起こることを予測して完璧に対処できてるだけというオチ。
それが冒頭で描かれた後、巻き込まれる形でタイムリープに陥るヒロイン。
ぶつかりながらも次第にふたりは恋に落ちていくが…というあらすじなんですが、とにかくタイムリープを逆手に取ったコメディがとても面白い。
何度も同じ一日を繰り返すしつこさをむしろ可笑しさやテンポ感にすり替えて清々しさを生んでるあたりは、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』にも通じるところがあるかもしれません。