にもの

ふたつの部屋、ふたりの暮らしのにもののネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんて美しいラストなんだろう。
荒らされた部屋で2人きりダンスを踊る。恋人を見つめる優しい目。思い出のメロディ。平穏だった日々に思い描いていた2人の幸せな未来はもう実現し得ないのに。

娘は母が同性愛者で隣人と恋仲だったこと以上に、「母の最愛の恋人は父」という理想が崩れてしまったことを受け入れられなかったのかなと思う。母と父の子である自分の存在の否定にも繋がりかねないし。

希望のないハッピーエンドと感じた。
車の修理代+αだけは払ってあげてほしい。
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