はる

モロッコ、彼女たちの朝のはるのレビュー・感想・評価

モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)
4.2
モロッコで未婚のまま妊娠したサミアは仕事を失い、実家にも帰れずホームレスになっていました。
シングルマザーとして娘を育てるアブラの家に一時的に泊めてもらうことから物語が始まります。

ふたりとも多くは語りませんが、表情や仕草だけで十分でした。
サミアのお腹の赤ん坊の将来、そしてアブラの過去が気になって目が離せませんでした。

テーマはイスラム社会での女性の権利、という事でしょうが、赤ちゃんが産まれてからの描写が余りにもリアルだったので、私は長男を出産した時の記憶がよみがえってしまい、映画から意識が離れてしまいました。

改めて早戻して見直した次第ですが、自分の記憶と比較することになってしまいました。サミアの立場は辛すぎます。

この環境は映画の力だけで変えることは難しそう。
重たい内容ですが、これは男性にも観て考えてもらいたいと思いました。
はる

はる