旅するランナー

ドリーム・ホースの旅するランナーのレビュー・感想・評価

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)
4.3
【馬づら女優】

イギリスのウェールズで起きた実話。
農村住民が共同で馬主になるお話。
馬の名前が「ドリームアライアンス(夢の同盟)」というのが素敵です。
胸の高鳴り(ウェールズ語のホウィル)を求めてっていうのもイイですね。
イギリス労働者階級が頑張る、ハートウォーミングコメディです。
「フルモンティ」「ブラス!」「フィッシャーマンズ・ソング」に通じる感じ。

「ヘレディタリー/継承」などのトニ・コレットが、ここでも顔芸を披露しています。
次第に馬づらに見えてくるから不思議です。
彼女の喜怒哀楽の表情が、こちらにも伝染してきます。
ご主人役の人もイイ味出してます。

そして、やっぱり、馬でしょう。
競馬の興奮が伝わってきます。
グっと力が入ります。
これがほんとの馬力でしょうか。
さらに、最後の「デライラ」カラオケも、とっても楽しい。
馬が合うメンバーによる、夢の競演という雰囲気を醸し出しています。