Dumbo

ライド・ライク・ア・ガールのDumboのレビュー・感想・評価

4.2
競馬場に行ったことも、
馬に乗ったこともないけど、
滋賀県には栗東トレーニング・センター
(通称トレセン)っていう
JRAの調教施設があって、
とは言っても私はそこに知り合いがいるわけじゃないけど、
ちょっとだけ身近な感じがする。

競馬のことは何も知らなくても、
なんだか勇気がもらえる、
いい映画だったなぁ…

オーストラリアの女性騎手
ミシェル・ペインの半生を描いた実話。

「ミシェル」といえば、
最近観たコンフィデンスマンJPプリンセス編のミシェル・フウもミシェル。

ストーリー的には、
これも最近観たリトル・ダンサーの女の子版。
リトル・ダンサーでは、
女の子の世界と言われていたバレエを
男の子がする話で、
こちらは男性社会の競馬界で
女の子が活躍するお話。
その中でも特に
女性騎手には勝てないと言われていた
メルボルンカップへの挑戦。

どちらにも共通することは、
男とか女とか関係なく、
ただ「好きということは強い」ということ!

落馬して命に関わる大怪我をしたら、
しばらく馬に乗るの怖くなるのが
普通なんじゃないのかな?
ミシェルは早く乗りたくてウズウズ。
それくらい馬が好き!
馬の目って、こんなにかわいいんだね
馬って、こんなにかわいい顔してるんだね…
ミシェルの馬への愛情が
映像からとても伝わってきた。
あの馬に乗って海辺を走るシーンが
すごく素敵だった✨

そしてダウン症の兄スティービーは、
なんとご本人が演じていたのですね!

このお兄さんが本当に素晴らしい。
彼の演技も素晴らしいのですが、
お父さんも、彼の調教師としての素晴らしさを
すごく褒めていたように、
ミシェルにとって
スティービーはなくてはならない存在。


とても好きな映画だったけれど、
ちょっとだけモヤモヤしたのが、
事故からの復帰があまりにもあっさりと
描かれていたこと。
あんな大怪我をしたのに、
もう復帰⁈って…
実際にはもっととても辛い困難があったのだろうな…
そこは映画だから仕方ないか💦

とはいえ、
レースのシーンはとっても迫力があって
ドキドキした。
テレビで競馬を見ても、
あんまりそんなふうには見えないけど、
こういう撮り方をしてあると、
危険と隣り合わせの競技なんだなって
怖いくらいだった。
映画館で観られてよかった!

サム・ニール演じるお父さんも
とても素敵だった。
結婚についてお父さんに聞かれて、
「プリンスを見つけたの」
とミシェルが言ったのに対して
「脚は何本だ?」
が最高!!

タイトルもまたいいですよね!
Ride Like A Girl (原題も同じ)
小さい女の子のように
無心に、無邪気に、一心に!
Dumbo

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