抹茶マラカス

泣きたい私は猫をかぶるの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)
3.6
本来は劇場公開だったはずが、まさかの機動力でネトフリ独占配信に。確かにこれは劇場で見たかった。
 本当のことを言えない、本性を現さないを意味する「猫をかぶる」「仮面をかぶる」をまさかの文字通りにすることで、人間でいるとき=我慢している自分、猫でいる時=我慢していない自分、という形で書き分ける。
 エンジンがかかるまで随分とかかってしまった印象で、猫の世界(DESTINY鎌倉物語みたいだった)に行く展開が待っているなら、そっちにもっと尺を上げていいというか、そっちの話がだいぶ端折られていた気がする。ただ、そのせいか正直人間パートの方が楽しいんだよね。日之出の悪口言われて校舎からジャンプするとことか、細かい人間の挙動の方にキャラ的にも、アニメーション的にも魅力が詰まっていた。親子関係のとことか、問題提起だけしておいてエンドロールで片づけちゃうのもちょっとな、という気が。