くう

RUN/ランのくうのレビュー・感想・評価

RUN/ラン(2020年製作の映画)
3.4
これは恐い!

こういうことなんだろうな、という話の筋書きは大体予想がついたけれど、その描き方は強烈だし、最後に行くにつれて「えっ!?」ってなるし、最後の最後は「えっ!」ってな…(もう止めとく)

…つまり、ずっとハラハラして面白かったです。

学びは最強の武器 !

他のユーザーの感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

あらすじ…出生直後の瀕死の赤ん坊。見守る母親。赤ん坊は助かった…?→→→冒頭の母親ダイアンは『子離れ』のグループセラピーに通っている。娘が大学進学で巣立って行くらしい→その娘・主人公クロエは不整脈・喘息・糖尿病・血色素症・脚の筋力の無力症…等たくさんの病気を抱えている模様。家から殆ど出ず、車イス生活。ワシントン大学を受験し、合否連絡を待ち侘びる毎日→ある日、ダイアンから新しい『緑色のカプセル薬』トリゴクシンを勧められる。毎日服薬→どうしても緑色のカプセルへの違和感が拭えず。スマホを持ってないので、ダイアンのPCを使いネットで調べようとするが、回線が繋がらず→無作為に電話をかけ、出た人にトリゴクシンについて調べてもらう。どうやら緑色のカプセルはトリゴクシンではないらしい→映画を観たいと訴え、ダイアンと外出。上映中にトイレに行くフリをして、行きつけの薬局へ。薬剤師の話では、緑色のカプセルは『犬用の筋弛緩剤』らしい。やり取りの最中にダイアンに見つかり、注射で眠らされ自宅に連れ帰られる→目が覚めると自宅二階の自室。ダイアンは車で外出中。しかしドアは突っかい棒で封じられている。窓から脱出を試みる→ダイアンの部屋に侵入。突っかい棒を外し自室へ。車イスを持ち出す→車イス用エスカレーターは配線を切断され使えず。車イスも自分も階段を転げ落ち一階へ。外へ逃げる→途中、馴染みの宅配ドライバーに遭遇。事情を話し保護を求めるが、そこにダイアンが戻ってくる。やり取りの末、ダイアンがドライバーを殺害。クロエ昏倒、再び自宅へ連れ帰られる→気がつくと自宅地下室。車イスも使えない→その部屋で『ダイアンの娘クロエの死亡診断書』『新生児を誘拐された夫婦の新聞記事』そして『ワシントン大学の合格通知』を発見→【→要するに…ダイアン、出産直後に娘が死亡→同じ病院で生まれたばかりの赤ん坊を誘拐→長期間、薬物を投与して『病弱な娘・クロエ』として育てる→クロエを手放したくないので合格通知も握りつぶす…といった流れ→】→そこにダイアン登場。『すべてはクロエの為だ』と発言。クロエ、薬品の保管部屋に逃げ込む。脱出するために『服毒自殺』を図る。病院へ搬送される→胃洗浄で一命を取り留めるが、発語不能な状態。看護師が離れた隙にダイアン登場。車イスに乗せられ連れ出される→クロエのメモ書きを見つけた看護師の連絡で、警備員出動。ダイアン、銃で撃たれ階段から転落→→→7年後。刑務所病院に服役中のダイアンを見舞うクロエ。少し杖で歩ける程度に脚の状態も回復。実の両親とも再会し、大学も卒業、結婚して子宝にも恵まれている模様。ダイアンは何故か怯えた様子→面会時間終了間際。クロエ、自分の口内から『緑色のカプセル』他の薬品を取り出す。ダイアンに『口を開けて』。




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主な舞台は『自宅』。
主人公が身体が不自由な設定なので、『空間が限定されてる感』が増す。『ハラハラ感』も増す。設定の面白さ。


ダイアンの『精神が病んでる感じ』が恐ろしい映画。

でも、本当に恐ろしいのは『その先』。

『ダイアンの背中の傷』など見せるけど、彼女の前半生に関する詳しい説明は無し。そこから『彼女の闇』を推察することに。そして、『それがクロエに引き継がれたのか?』…そんな結末に恐怖する作品。


『地下室で秘密の全貌が明らかになるくだり』は無理矢理ねじ込んだ感を覚える。でも、全体的に面白かった。


ダイアンとクロエの『顔の演技』が見どころ。

クロエの車イスの扱いが見事で『カッコいいな』と思ってたら、本当に車イスで生活しているらしい。
O次郎

O次郎の感想・評価

4.4
スーパー毒母大戦2021!!

横山光輝先生の短編に「偏愛」という作品がある。
とあるお金持ちの家の美しいお嬢様が居た。そのお嬢様は幼少時のクラスメイトのいじめっ子、父親、そして前の夫と、幼い頃から現在に至るまで自分の嫌う相手が次々と謎の死を遂げており、前の夫の死に至っては保険金詐欺が疑われることとなった。ある日、幼少期からの使用人だった老女が彼女を訪ね、以前のようにお嬢様とその今の学者の夫にお茶を用意するが...という展開だが、本作での”娘”に対する狂おしいまでの愛情とそのドンデン返し的顛末でふと思い出した次第。

体の不自由な年頃の娘と、彼女との生活を人生の主軸に据え献身的に教育し支える母親との郊外での母子家庭。娘が大学進学の合否を控える以外は平凡な毎日だったが、些細な偶然で娘が自分に与えられる薬に疑問を持ったことから母に対する疑念と恐怖が一気に加速していく...。
光輝先生の作品を挙げたが、全体的なテイストとしては楳図かずお先生にも近く、観終わってのアンモラルな雰囲気は横溝正史ミステリーにも通ずるかもしれないと感じられた。

本作は、ストーリー全編がパソコンの画面上で展開されるという異色のスリラーとして話題となりヒットした2018年の『search/サーチ』の制作陣の最新作ということだが、前作同様にストーリー展開がスピーディーで次々と展開していき、90分という短い尺の中に起承転結が緻密に組み込まれていて、中だるみを感じる間も無くラストまで突っ走ってくれる。

キャラクターとしては、物語が進むにつれて狂気感が増す母親(序盤の暗闇の中に浮かび上がる顔からして楳図マンガ的な『ギャッ!』と言いたくなること請け合い)に相対する主人公たる娘の聡明さがコントラストとして光る。
恐怖で何度もヒステリーを起こしそうになりながらもギリギリのところで驚くべき理性で機転を利かせる姿は勇敢であり、観ているこちらが内心応援せずにはいられなくなり、そして何より、その聡明さゆえに驚愕の結末に自ら踏み込んでゆく、という構成がまた巧い。
このどんでん返しのショックは間違い無く上述の過去作『search/サーチ』を観た人に向けられており、是非ともより強烈なショックを味わうべく、事前に『search/サーチ』を観てから本作に挑んでほしいところ。

「幼少期に親から虐待を受けて育った子どもは、その体験を憎悪しつつも、それ以外の親子関係を知らぬがゆえに、自分が親になった際にその関係性を再生産してしまう危険性を孕んでいる」という言説を目にしたことがある。
勿論、そういうケースが全てではないにしろ、この物語の主人公がそうならないことを願わずにはいられない。
あめこ

あめこの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最初は良い母親なのかと思わせといて…の振りが凄かった。
娘の頭のよさで機転を利かせ走れずとも逃げようとする。
家族ってなによりホラーだよね。
登場人物少なく、シチュエーションも限られた中のホラー。好きなパターンです。
どうでも良いんですけど、クリミナル・マインド大好き芸人なので、ここにBAU来ないかな…とか考えちゃう。
散歩

散歩の感想・評価

4.1
『search』がただ発想の勝利ってだけじゃないって事を完全に証明した1作になったんじゃないでしょうか。「冒頭に感じた違和感、まさかこう来るとは・・!」って、またもやこの監督の演出にゾッとさせられましたし、色や構図の取り方がとても印象に残る作品だったと思います。特にクライマックスの最後が、ちょっと目の錯覚を起こしかけましたがあの構図の取り方からラストの展開が個人的にはかなり好きでしたね。「毒母から逃げる」って言うだけならシンプルな話を映像作品としてここまでオリジナルにできるって、アニーシュ・チャガンティ監督ってやっぱすげえ頭良いんだろうなぁ(頭の悪い感想)。次回作でまたこの監督の作る映像に心をかき乱されるのが今から楽しみです。
早速、劇場で鑑賞。結構、楽しめた。
サラ・ポールソンの不気味な毒親っぷりがハマっていてグッド。テンポも良く、全く飽きずに鑑賞出来た。更には本作がデビュー作であるキーラ・アレンは本当に車椅子生活をしている女優さんで、アウトスタンディングな活躍ぶりであった。そして可愛い系で速攻で気に入ってしまったね。
一方で、娘であるクロエがちょっとずつ疑いの気持ちが出てくる訳なのだが、そのネタの出し方があれで正解だったのか疑問に思った。疑惑のネタの出し方ではもっと面白くなったのでは、と思ったり、実際にあった事件を知っていて、所謂監禁もののパターンから予想すると何となくこう言う展開になるのでは?と先読み出来てしまうと思うと、もう少しツイストが欲しかったか。
あの意見が全く噛み合わない会話が最高に恐怖だったね。
平和が訪れたが、ママは次回もやって来る!みたいなベタな終わり方が絶対ベストだった

このレビューはネタバレを含みます

面白い!ミザリーが観たくなる!サラポは何でこう虐げられる役でも虐げる役でもスリラーが似合うんだ……

でもなぜか、オチが気に食わなかった……違う、悲しくなった……何だこの感情……
そりゃあそうするに決まってんだろって感じだしそこに意義はないのですが、オチの直前まであんなことがあってもこの娘の知識と善性を授けたのがおそらくママであるという事実にゾッとしていたんです そしたら思ったのと違う気味の良いオチだった ブチ上がるべきポイントだったかもしれないのになんかアガるタイミングを逃してオロ……オロ……としてしまった……

知識は人を助けるな〜〜〜と実感しました 勉強をちゃんとしようと思う いつかサラポに閉じ込められたときのために……
REIKO

REIKOの感想・評価

3.8
90分でテンポいいし、緊迫感が続いていて、ひきこまれました。

車椅子という特大のハンデを持ちながら~『真実』を探ろうとして

部屋からの脱出の場面も見ごたえありました😲

スリラーはあまり見ないけど、オススメもあり見れてよかったです✨

けど劇場、私ひとりでした^^;
M

Mの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと展開読める箇所はあるけど、よくまとまった映画やなぁって思った!
90分やし、展開も早いからダラダラしてなくて良い!!
まさかのお母さんが赤の他人の赤ちゃんを誘拐して育ててるとは思わんかったけど(笑)
最後のオチはスカッとしてて最高!!
今まで動物の薬とか与えられてて身体麻痺させられてたけど、やり返し最高(笑)
クロエの何事も起点がきくところがほんまに頭の良さ感じた!
元々受かっていた大学には進学できたんかなぁ、、、
シャチ

シャチの感想・評価

5.0
テンポ良いので飽きなかった。
Search制作陣はやはり優秀。
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くうさんが書いた他の作品のレビュー

零落(2023年製作の映画)

3.5

趣里さん、伊藤 蘭さんによく似ているって、今回初めて思った。

出だしは何かのPVのように見せたいシーンだけが細切れになっているように感じたけれど、話にグイグイ引き込まれて、ラストは鳥肌。

何かの頂
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4.0

ソマリア内戦に巻き込まれた南北双方の外交官がモガディシュを脱出するために国の意地を捨てられるか…という事実ベースの物語。

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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

3.1

日本映画専門チャンネルにて視聴。

社会問題にもなっている80-50問題の一つでもある。老々介護ではなく、老若介助。

世の中にはたくさん色んな人がいて、関わり関わってもらって生活が成り立つのよね。自
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.9

映画馬鹿をステレオタイプに描くのではなく、才能の片鱗を見せつつ、「芸術が傷つけるもの」を淡々と語る。

派手さはないけれど、静かな感動。

スピルバーグ監督を作り上げた血筋、家族の物語。


それにし
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