なつ

ビバリウムのなつのレビュー・感想・評価

ビバリウム(2019年製作の映画)
3.9
不動産屋に紹介された住宅地から抜け出せなくなってしまったカップルの運命を描いたSF映画

海外版、世にも奇妙な物語みたいなストーリー

謎が謎のままでよく分からないという感じもするが、社会風刺な映画だったんじゃないかとも思う。
男性は仕事、女性は育児や家事などの昔からのイメージを象徴しているシーンが見られたからだ。

また与えられたあの住宅地では生活する必需品は揃っているが、近隣の人や社会との繋がりが全くない。当たり前だった人との会話や出会い、また必要以上に物を使い果たす現代への風刺を描いているようにもみえた。
それに今はコロナ禍だからだろうか。たまたまだろうが、家族みんなで家で過ごす現在と類似する。
そして謎の子供は冒頭にあったカッコウそのものなのでしょう。

不気味な映画でありながら、いろいろな解釈のできる内容で面白さもあった
なつ

なつ