2021年NHK朝ドラ前期ヒロイン清原果耶の、まさに代表作といえる初映画主演作であり、本作主題歌でCDデビューを果たしている。2005年当時の思春期の悩める女子中学生のひと夏の経験を、不思議な老女との出逢いを通じて、家族に対する思いや淡い恋心の成長を、極めて繊細な演技で表現しており、まるで燕が巣立って飛んで行く過程を見ている感覚にも思えて来る。また、キーパーソンである老女を演じた桃井かおりも非常に良かった。刺激的な映像も展開もないけど、何処か懐かしい雰囲気も感じれて全世代が観てもあったかい気持ちになれそうな映画であった。2回鑑賞し、2回とも泣いた。およそ4年振りに自分を劇場に足を運ばせた清原果耶に感謝を申し上げたい。後悔つーのはな、行動してから、しろ！
