観たかった本作がレンタル解禁で早速鑑賞。
高校時代につるんだ仲間。当然色々なヤツがいた。破天荒なヤツ、スカしたヤツ、マジメで要領の悪いヤツ。
そいつらのその後の人生模様もそれぞれ。上手くいきそうなヤツがそうとは限らないし、逆もまた然り。当然自分も含めて。
本作はこのような、誰しも経験する昔からの仲間との関係を通して自分の生き方を見つめ直すという成長譚。
いわゆるインフルエンサー役の“佐々木”もスーパーヒーローでは全く無く、むしろ人生自体は反面教師かの如く立ち振る舞うが、そこに内在する人間性は魅力的で主人公に影響を及ぼす。
この企画を考え、脚本も担当された破天荒“佐々木”役の細川岳さんの演技が素晴らしい。まさしく『七人の侍』の菊千代(三船敏郎)を彷彿。
昨今の数ある青春ものの良作のなかでも、最もリアル性を感じた一本。