このレビューはネタバレを含みます
悪い所から借金をしてしまった主人公が、金を返すために誘拐を働く。
が、やることかることが上手くいかず、悪い金貸しに娘を殺されてしまい、主人公もFBIに(わざと)射殺されるという結末。
はじめは当然の如く人質の女の子は主人公を警戒するが、徐々に悪い人ではないと気づき、憎めなくなってくる。主人公の描いた絵に心を打たれ、最終的に画家になる。
救いようのない結末だが、後味が悪くない結末。
単に誘拐犯と人質という単純な目線でなく、それぞれの置かれた状況、心情を考えさせられた。自分がもし主人公だったらどんな行動をとるか、どうう思うか。さすがに誘拐をしてお金を手に入れようとは思わないが、彼の気持ちも分からなくはない。人質になったとして、誘拐犯に心を開けるか?誘拐犯の描く作品に心を打たれるか?それは流石にないだろうと思う一方、親から愛を受けず育ってきたたらと思うとそれも分からなくはない。
名作だったと思う。