みるみる

ファニーゲームのみるみるのネタバレレビュー・内容・結末

ファニーゲーム(1997年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

衝撃的映画。今までにあまり見たことがない感覚。

別荘に遊びに来た家族。突然現れたサイコ少年2人が猫をかぶって家族に近づき、やがて暴力で脅迫する。
襲った目的も分からない。
ピーターとトムという2つの名で呼んでみたり、嘘か本当かわけの分からないことを言ってみたり、突然カメラに向かって「あなたはどちらに賭ける?」と視聴者に問いかけるメタ展開。
でも、本当のサイコパスってこうなのかなと思いながら見てた。
ホラーでもない、なにか得体の知れない、でも妙にリアルな恐怖。
最初は凶器を持ってるわけでもないただのガキ2人に、いくらなんでも従いすぎじゃないか?反撃のチャンスはいくらでもあったのでは?と思ったが、頼りない父親とガリガリの母親と小さい子ではどうにもならんか…
息子を撃たれて呆然としている母親の様子がしばらく続き何も動かないまま、テレビだけが動く。やっと動いたと思いきや、テレビを消しに行ってまた硬直。そしてしばらく父親が大泣き。計10分間画面が変わらず、ただ絶望を映すという、釈の使い方が印象的だった。
なんとか母がショットガンでピーターを撃つが、もう一人がテレビのリモコンで時を巻き戻してしまう。え、、どんな能力?!
どうやらこの二人は虚構の世界?にいるらしい。
家族を全滅させ、また次の家族を狙うのであった。

結局目的はなんなのか?映画としてのエンターテイメントを我々に供給しているという、作品作り?

とにかく役者の演技がリアルで、本当に不快感を覚える。
この映画が1997年に存在していたと考えるとなぜかゾッとする。
なかなか衝撃的な胸糞映画でした。
みるみる

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