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ベルリン・アレクサンダープラッツのKUBOのレビュー・感想・評価

4.3
STAR CHANNEL MOVIES『ベルリン・アレクサンダープラッツ』を異例の超最速独占プレミア放送にて鑑賞。

これはなかなかの怪演でした。

主演のウェルケット・ブンゲもイケメンで魅力的だったけれども、ドイツの映画祭では助演男優賞を獲ったというラインホルト役のの怪演が、もうキモ怖くて見終わった後も残る、残る。

アフリカからの不法移民のフランシス(ウェルケット・ブンゲ)は、麻薬密売人のラインホルト(アルブレヒト・シュッへ)と出会ったことで組織と関わるようになっていく。

貧困のどん底からの華麗なる脱出のような生活だったが、フランシスの生活はラインホルトによって大きく振り回される。

表のテーマは、ドイツの移民問題や貧富の格差とかなんだろうけど、本作の魅力はなんと言っても「ラインホルト」!

女好きで毎晩のように引っ掛けてきては取っ替え引っ替え抱くけれど、一度抱いたら殴る蹴る。愛するということがわからないサイコパス。

そのラインホルトのフランシスへの執着がすごい。そこまでは描かれてはいないけど、なんならフランシス愛しちゃってんじゃないの(?)というくらい、やきもち焼くは、ラインホルトが幸せだとぶち壊すは、このラインホルトの気まぐれでストーリーも嵐のように急変する!

185分という長尺に、少し腰が引けてた感はあるんだけど、そんなことを感じさせない不法移民の成り上がり大河&サイコパスとの腐れ縁バディもの。

ドイツ映画祭、作品賞ほか5部門受賞は伊達じゃない。引き込まれます。
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