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ジャン・ズーヤー:神々の伝説のKUBOのレビュー・感想・評価

4.0
いや〜、中国のアニメ、すごいことになってるなぁ。昨年話題になった『羅小黒戦記』を超えてるんじゃないか?

東京アニメアワードフェスティバル2021にて鑑賞。

全ての神界と妖界を巻き込んだ「封神大戦」で勝利し、捕らえた妖狐(九尾の狐)を処刑する直前、神界を率いたジョン・ズーヤーは妖狐の中に少女がいることに気付き、処刑することを躊躇う。結局妖狐は処刑されるが、この時の罰でジョン・ズーヤーは神の力を失い、人間界に落とされる。長い年月の後、ジョン・ズーヤーの前に現れた少女は、あの時、妖狐の中に見た少女の面影を宿していた。父を探す旅をする少女「小九」とジョン・ズーヤーの旅が始まる。

冒頭のプロローグの映像で引き込まれた。古代中国の神々が戦う「封神大戦」。日本のアニメとも、ハリウッドのアニメとも違う、独特なテイストの中華風で荘厳なビジュアル。

「このままだったらぶっ飛ぶな」と思ってみてたら、本編が始まったところで3DCGアニメに変わった。ちょっと普通になっちゃったけど、クウォリティは悪くない。『アーヤ』なんかとは比べられないほどの高いクウォリティだ。

「人であろうと、神であろうと、虐げられたり、支配されたりしてはならぬ!」

この映画、中国本土で上映できたのかなぁ? 今を統べる体制自体を疑え!なんていうテーマ、中国共産党が許したんだろうか?

監督はアメリカでドリームワークスの仕事をしていたチェン・トン。

壮大な世界観と、スピーディなバトルアクション。世界を統べる者の倫理観を問う深いテーマ性。もう中国はパクリばかりなんて言ってられませんね。

『ジョン・ズーヤー:神々の伝説』素晴らしかった。



*そもそも本作の配給が決まってるわけじゃないが、続編ありそうなエンディング。見たいなぁ。
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