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メイキング・オブ・モータウンのnamのレビュー・感想・評価

3.8
「一時代を築いた黒人音楽レーベルの歴史を描くドキュメンタリー」

音楽には詳しくないのですが、
黒人が北部に移動し、徐々に自由を掴みだし活動を続けていく中で音楽やスポーツなどで黒人達の活躍が始まった頃。

1959年当時はまだまだ白人達に搾取される事が多かった中、モータウンという黒人による音楽レーベルの誕生により、黒人音楽ひいてはアメリカの音楽史に大きな影響を与えたというのがよく分かりま勉強になりました。

特に創設者であるベリー・ゴーディーのプロデューサーとしての手腕による所が大きく、才能を見抜き、数々のヒットを生み出した功績は素晴らしと感じました。

映像は創設からの歴史をベリー・ゴーディーやその相棒スモーキーなどの主要人物やシュプリームス、スティービー・ワンダーなど関係者のインタビューと当時の楽曲の映像が交互に編集され、観ていて飽きない作りになっています。

特に幼少期のジャクソン5のオーディション映像や11歳で事務所を訪れて周りを驚愕させるスティービー・ワンダーなどの姿は貴重。

そしてあえて政治的なメッセージを入れず、万人に受け入れられるように愛を歌ってきたが、民権運動など時代の流れとの葛藤など。そして彼らの活躍あってのその後に続く黒人アーティストの道を拓いた功績などアメリカ音楽史においての重要さを知れて勉強になりました。
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