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水を抱く女のEpiのレビュー・感想・評価

水を抱く女(2020年製作の映画)
4.0
素晴らしかった。
水の妖精ウンディーネの神話に基づきながら、現代のベルリンでの現実的な男女の話に置き換え、その上で幻想味を持ち、夢と現実と神話を交差する。
住宅整備省のジオラマ施設案内係で歴史学者のウンディーネ。ちょっと謎めいているが、ドジだったり、エモーショナルだったり。
新しく恋仲になった潜水作業員の恋人がいる湖近くの駅とベルリンを休みの旅に列車で往復する。20年以上前に、恋人に会うために神戸を往復したあの道のりを思い出していた。
そして、重要な舞台装置である水中のあの音や濁った水中は、ダイビングを趣味としている者として、とても親しみがあるものだった。
そしてウンディーネが情熱的なシーンや昔の恋人とすれ違う表情など、実に魅力的。
個人的に印象深い映画になった。
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