kassy

セイント・フランシスのkassyのレビュー・感想・評価

セイント・フランシス(2019年製作の映画)
3.8
試写会にて
アフタートーク:ケリー・オサリヴァン


34歳で独身で、仕事もレストランの給仕でうだつの上がらない主人公。
ひと夏のナニーの仕事を通して、彼女の成長を描く。

ろくな職なもつかず、恋愛も本気にならず、フラフラした主人公。
ナニー先はレズビアンの夫婦で、主に面倒を見るフランシスには手を焼きながらも親交を深めていく。

女性の様々な悩みをざっくばらんに明け透けに描いていて、それがとても気持ち良い。

例えば中絶では経口中絶薬のステップや副作用はどんなふうになるかを細かく描いたり、
生理や不正出血による服や椅子についちゃったり、通常の映画では描かないようなことも描き、それがストレートで気持ちよさがある。

また、レズビアンの夫婦の現実的な悩みも描き、それと戦う姿も見ていて清々しい気持ちになる。

1人の女性が1人の女の子をお世話することで精神的に成長していく姿をユーモアを交えて描いたガールズエンパワームービー。
kassy

kassy