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最後にして最初の人類のyoko45のレビュー・感想・評価

最後にして最初の人類(2020年製作の映画)
4.0
 空を見上げる
 雲は遠ざかるように見えて近づいてくるようにも見える
 宙を何かが飛ぶ
 それは果てしなく何処までも行くように見えて堕ちていくようにも見える
 山がそびえる
 ただそこにあるだけなのに何かを問いかけているようにも見える
 人がすむこの星は永遠なのか。いや、天文学適な未来、やがて無くなるかもしれない。
 まだ見ぬこの上ない素晴らしい世界は訪れるのだろうか、想像の楽園は現れるのだろうか。
 人は楽園を見ない方が良いかもしれない。それは最後の始まりかもしれないから。
 不老不死はあり得ない。太陽の色はいつか変わるかもしれない。先のことは分からない。何を子どもたちに、まだ見ぬ人々に遺すべきか、ただそれだけ。
 
(メモ) 
 ティルダさま出演、声だけ。
 令和3年11月11日、瀬戸内寂聴さんの死が報じらる。語録「家庭でも核家族化して年寄りがいなくなって、良い伝統が伝わらなくなった。子どもたちは、人間が老い、病み、死んでゆく過程を身近に見なくなったから、命について考えもしないし、死の避け難い運命を知ろうともしない」
「戦争は人災。人間がするもの。原発もそう。やらなければ、つくらなければ、防げる。より良い安全な世界を子どもたちに残すのが、先に生まれた者の義務」
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