らっく

望みのらっくのレビュー・感想・評価

望み(2020年製作の映画)
4.5
子どもを持つ親には辛すぎる一本。

息子の友人が殺され、息子が事件に関わっているという。
果たして息子は、加害者なのか被害者なのか。

事件の詳細は何も触れないまま進んでいく。何が起こっているのかわからない親の気持ちに寄せられる。

その後の人生を考えたら被害者でいてほしいという父親と妹。
それは息子が亡くなっているということ。
加害者でも生きていてほしいと願う母。
それは息子を信じていないということ。
その望みは、どちらも辛く、揺らぐ。

観ているだけで、考えるだけで息が苦しい…。

加藤雅也演じる刑事が言う。
少年犯罪で一番つらいのは、
<優しい子ほど親に心配をかけまいとする、しっかりした子どもほど、自分で解決しようとするんです。>



息子たちよ。
優しくなくていい、しっかりしてなくていい。悪態ついてもいいから元気でいてほしい。頼りない親だけど、いざというときは頼ってほしい。
らっく

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